自宅で納豆を作ろう!

自分でできた

納豆を自分で作ってみよう! まずは豆を集めてみた。

さて、私たち夫婦は関西人なのですが、とても納豆が好きです。

二人暮らしにも関わらず、納豆の消費量は四人家族並みだと自負しているくらい毎日食べています。

納豆愛好家としてせっせとスーパーでパック入りの納豆を買っているのですが、これ、自分で作れないのかな?と。

豆王国である北海道では至る所で豆が売られています。Amazonで手に入る豆も北海道産です。

ただ、「豆」(正確には大豆)と一括りするには、なかなかのバリエーションがあります。

そう、スーパーの納豆売り場を思い出してみれば、大粒、中粒、小粒と豆のサイズだけでも3段回以上に区別されています。

品種も違うようで、中には黒豆なんていうのも。

産地も分かれていて、十勝をはじめとして、ニセコ、江別など各地がブランドの覇権を争っている模様。

キヌムスメ、夏風化、黒千石その他もろもろ。

道内をぶらぶらして、道の駅なんかで買い集めてきましたよ。

300gで300円くらいでしょうか。青大豆なんていう変わり種も売ってました。豆はそろいました。

納豆づくりに必要なアイテム(豆を除く)

  • はかり
  • ボウル
  • ラップ
  • ザル
  • 圧力鍋
  • ヨーグルトメーカー
  • スプーン
  • 納豆(笑) 納豆菌を採取します。お金がある人はドライ納豆菌も選択肢にどうぞ。

早速、手順をご紹介します。

自分で納豆を作る手順はこちらです。

①豆を計量し、水を吸わせます

 豆を300g計量し水洗い。ボウルに入れてキレイな水を注ぎます。そして一晩放置。時間にして15時間くらい放置しました。

 水を吸うと豆がかなり膨らんでびっくりします。豆の数は変わっていませんが、巨大化した豆を見ると得した気分に(笑)

見よ!この巨大化を!パンパンですよ。

②圧力鍋(電気圧力鍋)で豆を煮ます

電気圧力鍋に豆を入れて、豆が漬かるくらいの水を入れた状態で圧力を掛けて煮ます。

文明の利器、電気圧力鍋を使用します。まず沸騰するまで10分くらい煮てから圧力をかけました。

高圧で20分。あまり長時間煮ると豆が柔らかくなりすぎてべちゃべちゃになるので、20分までで良いと思います。

※30分ほど煮た時は柔らかくなり過ぎました。

ちなみに、愛用の電気圧力鍋です。火加減がいらないので、素人にはありがたアイテムです。

もう9年くらい使ってますが壊れません。優秀。

電気圧力鍋は意外と用途が広いので、購入してもキッチンの肥やしになることはありません。

➂納豆菌を採取します。

納豆菌の採取はカンタンです。ポイントはどの納豆菌を採取するのかと温度管理です。

納豆菌の採取はとてもカンタン。

市販されているパックの納豆から納豆菌を採取することができます。

煮沸消毒した容器にお湯(約100℃)を20ccほど入れます。

そこに市販の納豆を同じく煮沸消毒したスプーンですくって入れてかき混ぜます。

この粘りを持った液が納豆菌エキスです。

ちょっと寄り道 納豆菌について・・・

ちなみに納豆菌は寒さや熱に強く、マイナス100℃~100℃でも死なないそうです。

熱湯を使うことで、納豆菌以外の雑菌を死滅させることができるということですね。

実は納豆菌とひとくくりにしていますが、まだまだ発見されていない新種も無数に存在するそうです。

納豆菌の種類によって、ネバネバ具合、ニオイ、味、栄養価などが異なるとか。

奥が深すぎる。もっと詳しく知りたい方は、下のリンクから納豆や発酵について学んでくださいね。

私も自作納豆生活に生かしていきたいと思います。

おかめ「納豆サイエンスラボ」のサイトはこちら。
みんなの発酵ブレンドのサイトはこちら

④煮た豆に納豆菌を散布します

圧力ナベで煮た豆に納豆菌を散布します。スピード勝負ですが、ヤケドには気をつけてくださいね。

圧力鍋から豆をザルにとって水を切り、再び圧力鍋に戻します。

豆がアツアツのうちに先ほどの納豆菌エキスを全量かけて手早く混ぜます。

豆の表面にエキスを纏わり付かせるのです。アツアツのうちにがポイントです。

冷めていく過程で他の雑菌が着くとまずいわけです。納豆菌で一気に制圧だ!

コトは急ぎますが、ヤケドに注意してくださいよ。くれぐれも。

ここまでくれば納豆はできたも同然ですから。

写真は煮あがった豆です。湯を切り、納豆菌をかけて混ぜます。

⑤ヨーグルトメーカーで納豆菌を大増殖させます

温度管理、時間管理はヨーグルトメーカーに任せてしまうのが得策です。40℃で納豆菌が大増殖します。

ヨーグルトメーカーに付属のタッパー容器に豆を移します。

40℃で10時間にセットしてください。

納豆菌は40℃で大増殖です。温度が低いと増殖が遅いので注意。

ヨーグルトメーカーを使えば、40℃をしっかり10時間キープしてくれるので大変便利です。

しかも安い!我が家ではほぼ毎日ヨーグルトを作り、たまに納豆、たまに甘酒とフル回転で働くエース級家電です。

ヨーグルトメーカー、買って損なし。

6時間くらい経過した状態。上のカプセル状の蓋は少しだけずらして空気が入るようにしておくコト。

納豆菌も生き物ですから密閉すると元気がなくなります。

なお、匂いはほとんど気にならないレベルです。

納豆がとてつもなく嫌いな人は敏感に反応されるかもしれませんが、個人差ということで。

上から見てみると、豆の表面がなんとなく納豆っぽく!

10時間の納豆菌増殖タイムが終了しました。お疲れ様です。

タッパーに移して混ぜてみました。

ちゃんと糸をひいてますよ。納豆の匂いもします。

スゴイ!できたみたい。

⑥納豆は冷蔵庫で一晩寝かせよう

さてさて、出来立てホヤホヤをいただきまーす!と、行きたいところですが、焦っちゃいけません。

タッパーに蓋をして冷蔵庫でしばしの休憩(エイジング)をして落ち着いてもらってからの方が断然美味しい。

一晩冷蔵庫で寝てもらいました。

ほかほかご飯に納豆たっぷり!味も申し分なし。ちょっと柔らかめですが、かえって食べやすいかもしれません。自家製梅干しも添えて。

ああ、日本人に生まれてよかった。(笑)

ちなみに、300gの豆を納豆にしたところ、693gの納豆になりました。

45gの市販パックにして15パックくらいは出来ました。1週間でちょうど食べ切るくらいの出来高でした。

高級黒豆納豆も、自分で作れば食べ放題です

応用編 黒納豆で高付加価値納豆をゲットだ!

後日、今度は黒豆だ!と、黒豆納豆を作ってみました。

ヤラシイ話ですが、普通の国産大豆納豆ならば45gパックが3つで120円(1パック40円)ぐらいで買えます。

もちろん、自分で作って食べる達成感はプライスレスですよ。

しかしながら費用対効果を考えますと・・。

と、なりますが、黒豆納豆の場合はそんな悩みもありません。

国産黒豆納豆は45gパックで50円~70円ぐらいします。

バクバク遠慮なく食べるには高すぎる。

しかもスーパーによっては取り扱っていないレアアイテムです。

自分で作る価値は通常の納豆を大きく超えていくこと請け合い。

ザクとは違うのだよザクとは! 見よ!この黒光!あ、黒いのはドムか・・。

黒かったはずが、煮ている間に色が抜けてちょっと茶色くなっちゃいましたが・・。(アッガイになっちゃった・・)

が、味は抜群でした!

ちょっと圧力鍋の時間も微調整して17分くらいにしたところ、硬さも好みなところに着地。

ポリフェノールたっぷりのアッガイの完成ですよ!

うむ。美味い。

ぽくぽくとした味わい。伸びやかな香り。ごく僅かな苦味。ヨキかな。

黒豆を使った納豆づくり、オススメです。

自分で納豆を作るために必要なアイテムはこちら

納豆づくりに使えるアイテムを紹介しています。ぽちっと手に入れて、ぜひマイ納豆?を作ってみてください!

ヨーグルトメーカーは本当に便利です。買って損なし!

クッキングスケールもものすごく重宝しています。

防水のもので、0.1g単位で量れてml切り替えができるものが良いです。

電気圧力鍋もあると料理の幅が広がります。とりあえず材料を入れて任せておけばよいので便利です。

そう、火加減を自分でしなくてよいので、複数の料理に取り掛かれるのです。

以前はパナソニック一択だったと思いますが、今はアイリスオーヤマやティファールなんかもありますね。

値段もこなれてきていて良いかと思います。

肝心の大豆ですね。好みがありますが、トヨマサリはとりあえず無難です。

一度やってみて、別の豆を試してみてください!

ふるさと納税を使って豆を手に入れることもできますね。